輪廻
輪廻(りんね、Samsara)は、ヴェーダ、仏典などに見られる用語で、人が何度も転生し、また動物などにも生まれ変わることを特に言う言葉。なお、「輪廻」をリンネと読むのは国語学上の連声(れんじょう)という現象である(リン+エ=リンネ)。
ヒンドゥー教における輪廻
ヒンドゥー教では、輪廻を教義の根幹とし、信心によって次の輪廻(来世)においてカーストが上がるといわれている。輪廻はインドにおいてサンサーラ(saMsAra)と呼ばれる。サンサーラとは、生き物が死して後、生前の行為つまり業|カルマ(karuman)の結果、次の多様な生存となって生まれ変わることである。『チャーンドーギヤ』(5-3-10)と『ブリハッドアーラニヤカ』(6-2)の両ウパニシャッドその他に述べられている。(プラヴァーハナ・ジャイヴァリ王の説く輪廻説=五火二道説)行為が行われた後、なんらかの結果(para)がもたらされる。この結果は、行為の終了時に直ちにもたらされる事柄のみでなく、次の行為とその結果としてもまた現れる。行為は、行われた後に、なんらかの余力を残し、それが次の生においてもその結果をもたらす。この結果がもたらされる人生は、前世の行為にあり、行為(カルマ)輪廻の原因とされた。生き物は、行為の結果を残さない、行為を超越する段階に達しないかぎり、永遠に生まれ変わり、生まれ変わる次の生は、前の生の行為によって決定される。
仏教における輪廻
仏教においても、伝統的に輪廻が教義の前提となっており、輪廻を苦と捉え、輪廻から解脱することを目的とした。ただし輪廻の主体たる常住不変の我は因縁説と矛盾しており成立しない(無我)とする点で、他のインド伝統宗教と対立してきた。仏教者や仏教研究者のなかには、「釈迦は輪廻説を前提としておらず、インドに古代から信じられて半ば社会の常識化した輪廻を直接的に否定することをせず、方便として是認したに過ぎない」と主張する者も少なくない。
posted by riko49396 at 06:36|
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